「最近地震が多いな」「この前大きな地震があったな」そう思った時に心配になるのが、南海トラフの巨大地震についてではないでしょうか。
来る来ると言われながらもなかな来ない南海トラフ地震ですが、いつかは発生します。
死傷者数は数十万人に上り、経済だけ気も何百億という数字が想定されるほどの大地震・・・
南海トラフ地震が発生した際、果たして日本に安全な地域があるのか気になりますよね
そこでこの記事では、
- 南海トラフ地震が発生した際に安全な場所はある?
- 南海トラフ地震発生予想日は?(12/16とは)
- 南海トラフ地震の震源地はどこ?
など、気になる事を調べてみました!
国がまとめた資料や専門サイトを参考に情報を整理してご紹介します!
南海トラフ生き残る安全地域はある?【安全な県ランキング】
南海トラフに関しては、公的機関や様々な民間企業がデータを集めて被害想定がなされています。
今回は、内閣府が出しているデータをもとに各県で想定される死傷者の数を指標にして、死傷者の想定数が少ない順にランキング形式にしてみました。
こちらはあくまでも想定で、絶対に安全という場所はありませんので、参考としてご覧ください。
死者数 | 負傷者数 | 要救助者数 | 避難者数(1週間後) | ||
1 | 北海道 | – | – | – | – |
青森県 | – | – | – | – | |
岩手県 | – | – | – | – | |
宮城県 | – | – | – | – | |
秋田県 | – | – | – | – | |
山形県 | – | – | – | – | |
福島県 | – | – | – | – | |
栃木県 | – | – | – | 30 | |
群馬県 | – | – | – | 400 | |
埼玉県 | – | 10 | – | 7,100 | |
新潟県 | – | – | – | 10 | |
富山県 | – | – | – | 90 | |
石川県 | – | – | – | 600 | |
福井県 | – | 100 | – | 8,800 | |
鳥取県 | – | 10 | – | 1,500 | |
島根県 | – | 10 | – | 1,800 | |
佐賀県 | – | – | – | 300 | |
18 | 福岡県 | 10 | 20 | 40 | 2,600 |
沖縄県 | 10 | 10 | 100 | 400 | |
20 | 茨城県 | 20 | 30 | – | 400 |
熊本県 | 20 | 400 | 10 | 22,000 | |
22 | 長野県 | 50 | 2,000 | 100 | 27,000 |
23 | 長崎県 | 80 | 40 | 400 | 1,900 |
24 | 岐阜県 | 200 | 5,000 | 1,000 | 89,000 |
山口県 | 200 | 1,800 | 300 | 26,000 | |
26 | 山梨県 | 400 | 6,000 | 1,300 | 86,000 |
27 | 滋賀県 | 500 | 9,800 | 1,800 | 160,000 |
28 | 広島県 | 800 | 11,000 | 2,600 | 180,000 |
29 | 京都府 | 900 | 15,000 | 3,000 | 340,000 |
30 | 岡山県 | 1,200 | 17,000 | 4,100 | 250,000 |
鹿児島県 | 1,200 | 1,000 | 300 | 29,000 | |
32 | 東京都 | 1,500 | 200 | 300 | 20,000 |
33 | 千葉県 | 1,600 | 800 | 500 | 7,900 |
34 | 奈良県 | 1,700 | 18,000 | 6,600 | 290,000 |
35 | 神奈川県 | 2,900 | 1,300 | 1,500 | 40,000 |
36 | 香川県 | 3,500 | 23,000 | 7,300 | 220,000 |
37 | 兵庫県 | 5,800 | 21,000 | 13,000 | 320,000 |
38 | 大阪府 | 7,700 | 65,000 | 17,000 | 1,500,000 |
39 | 愛媛県 | 12,000 | 48,000 | 23,000 | 540,000 |
40 | 大分県 | 17,000 | 5,100 | 3,800 | 120,000 |
41 | 愛知県 | 23,000 | 100,000 | 71,000 | 1,900,000 |
42 | 徳島県 | 31,000 | 34,000 | 22,000 | 370,000 |
43 | 宮崎県 | 42,000 | 23,000 | 17,000 | 350,000 |
44 | 三重県 | 43,000 | 66,000 | 34,000 | 690,000 |
45 | 高知県 | 49,000 | 47,000 | 41,000 | 500,000 |
46 | 和歌山県 | 80,000 | 39,000 | 24,000 | 460,000 |
47 | 静岡県 | 109,000 | 92,000 | 65,000 | 1,100,000 |
合計 | 323,000 | 623,000 | 340,000 | 9,500,000 |
「各都道府県で死者数が最大となるケースの死者数内訳」を参考に作成てみました。
死者数、負傷者数、要救助者数、避難者数がほとんどいないのは、【北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島】の7つになります。
耐震設備や避難システムなど、大地震に備えた仕組み作りが日々推し進められています。
個人でも、事前に情報を集め有事の際には最善の行動が取れるように準備しておきたいものですね。
南海トラフ予想日 12/16とは?
南海トラフは、ここ30年のうちに70~80%の確率で発生するとされています。(国土交通省発表/2020年1月時点)
現代の地震学では具体的な地震発生日を予測することは困難な為、このようなざっくりとした表現になっています。
しかし、グーグルで検索してみると「南海トラフ予想日」に関して、「12/16」といった日付が一緒に出てきます。
この日付は、一体どこから出てきたのでしょうか。
調べてみると・・・
- 2022年12月16日から「後発地震注意情報」制度が開始
- FRIDAYの2022年12月16日号にて、南海地震の注意喚起に関する記事が掲載
- 過去の南海トラフ地震は100~200年毎に12月に発生することが多いというデータがある
恐らく、これらの情報から【12/16】が出てきたのだと思われます。
12/16が予想日というわけでは無かったので、一安心です!
後発地震注意情報とは
2022年12月16日から日本海溝・千島海溝で巨大地震の前兆かもしれない地震を観測した場合に「後発地震注意情報」を出して避難準備などを呼び掛け、注意を促す制度が始まっています。
後発地震とは、M7クラス以上の規模の地震のあとに起こる、より巨大な地震のことです。
「後発地震注意情報」発表から1週間程度は日常の生活を維持しつつ、迅速な避難が必要な場合にはすぐ行動できるよう備えておくことなどを求めるとしています。
南海トラフの震源地はどこ?
南海トラフの震源想定地域は、こちらの赤く囲まれた部分になります。(緑部分は津波被害想定地域)
過去に起きた南海地震では、震源の東側と西側が時間差で地震発生したこともあります。
1854年の安政地震では、南海トラフ東側で地震が発生した32時間後に西側でも発生。
1944年の昭和地震では、南海トラフの東側で地震が発生した2年後に西側でも発生しています。
32時間後と2年後、だいぶ幅がありますが、東側が先に来てから西側が来るという所は共通していますね。
東側でM8以上の地震が発生した場合、西側も要注意です。
南海トラフの対策で個人ができることは?
巨大地震の対策としてできることをまとめます。
食料・飲料などの備蓄
- 飲料水:1週間分(1人1日3リットルが目安)
- 非常食:1週間分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
- トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など
- 下着、衣類
※※ 飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えをしておきましょう。
参考:災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~ | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)
非常持ち出し品
- 飲料水
- 食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
- 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
- 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
- ヘルメット、防災ずきん
- マスク
- 軍手
- 懐中電灯
- 衣類
- 下着
- 毛布、タオル
- 携帯ラジオ、予備電池
- 使い捨てカイロ
- ウェットティッシュ
- 洗面用具
- 乳児のいる家庭はミルクや紙おむつ、ほ乳びんなど
- マスク
- 手指消毒用アルコール
- せっけん、ハンドソープ
- ウェットティッシュ
- 体温計
参考:災害時に命を守る一人一人の防災対策 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
非常持ち出し品はセットになっていて、ネットですぐに購入できます!
まだご準備のない方はチェックしてみてくさ内ね^^
避難の方法
- 揺れがおさまるまで待つ
- コンクリートなど頑丈な建物に移動すること
- 頭を守り歩きで向かうこと
- 看板などの落下物に注意すること
- 津波がおさまるまで待つなど
安否情報の確認方法を家族で決める
- 災害用伝言ダイヤル
- 災害用伝言板など
地震について気になる事!
最後に、地震について気になる事をまとめます。
どこにいても絶対安全という事は無いので、あくまでも参考としてご覧くださいね!
地震時は家ではどこが1番安全?
地震発生時に家の中で比較的安全な場所は玄関と言われています。
玄関は構造的に頑丈で、ガラス窓や家具が少なく、外への避難もすぐできます。
日本で一番地震が少ない県はどこですか?
全国的にみて自然災害が少ないのは富山県です。
富山県は地震と台風が比較的少なく、津波が来たとしても波高が比較的低いそうです。
地震については、過去30年間(1991~2020)の震災回数が全国最少というデータもあるそうです。
日本の地盤が強い地域はどこですか?
地盤が強いとされているのは、沖縄県だそうです。
那覇市をはじめ、琉球石灰岩と呼ばれるサンゴ礁が固まった岩の台地と丘陵地が広く分布しています。
次いで群馬県、福島県も地盤が強い地域となります。
日本で一番地震の多い県はどこ?
過去10年(2011年1月1日~2020年12月31日)で 地震の発生件数が1番多いの7は、福島県です。
10年間で7457回も地震が発生しています。
次いで茨城県(6696回)、宮城県(5693回)、岩手県(5041回)、熊本県(4733回)の順で地震発生数が多くなっています。
まとめ
以上、南海トラフ地震について気になる事をまとめました。
南海トラフ地震はこれまでの自身とは比べ物にならないほどの被害が想定されています。
比較的安全とされている地域でも、絶対はありません。
今のうちに出来る事として、防災グッズの準備や有事の際どうやって家族と合流するか話し合っておくなどしておきましょう。
いつかは必ず来るとされている巨大地震。
一人一人の防災意識が重要なので、これを気に備えを確認してみて下さいね!
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